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ラテンのワンポイント・レッスン

チャチャチャ

チャチャチャは、キューバン・ルンバを踊れる人なら、とっつきやすい種目です。キューバン・ルンバと同じフィガーが沢山有り、キューバン・ルンバにシャッセを入れるだけで踊れてしまうからです。 しかも、明るく派手に楽しく踊ることが良しとされるのです。音楽は少し速いので、最初のうちは音楽に乗り遅れないようにすることが大事です。 そのためには、ステップを小さく取ること、ひざを伸ばしすぎないことが大事です。上体、ひざ、足首を柔らかく使って踊るように心がけましょう。

タイム・ステップ

チャチャチャ特有のフィガーである「タイム・ステップ」を解説します。
この足型は、左足を右足にクローズ。右足に体重を移し変え、左にシャッセ。右足を左足にクローズ。左足に体重を移し変え、右にシャッセ。・・・となります。
男女、普通に逆足となり、先行フィガーに応じ、どちらの足から入るかが決まり、また、繰り返しも自由です。ワパッチャ・タイミングを取ることもできるし、メレンゲ・アクションを使って踊っても良いです。 ただし、ワパッチャ・タイミングを使う場合は、第2歩の足の位置を「左足右足の後ろにラテン・クロスで交差」第7歩の足の位置を「右足左足の後ろにラテン・クロスで交差」となります。 クローズ・フェーシング・ポジションで踊ることもありますが、手を離して踊ると見栄えが良くなります。その場合フリー・ハンドの使い方を工夫してみるといいでしょう。

クロス・ベーシック

クロス・ベーシックは、前回取り上げた「タイム・ステップ」同様、チャチャチャの特有フィガーです。
チャチャチャのフィガーは、キューバン・ルンバにも共通しているものが多いのですが、このクロス・ベーシックはキューバン・ルンバには有りません。
クロス・ベーシックは、前進または後退する足のトウをターン・アウトして支え足の前または後ろに交差するフィガーです。
通常のタイミングで踊る以外に、ワパッチャ・タイミングで踊ることも出来ます。・・・と言うより、ワパッチャ・タイミングで踊った方が、クロス・ベーシックの味が出ますので、お勧めです。
踊り方で注意する点は、左足を右足の前にトウをターン・アウトして掛ける時は、充分左スウェイをすること。そして、右足を左足の後ろにターン・アウトして掛ける時は、充分右スウェイをすることです。
なお、踊っている間に回転をかけていきますが、1小節内に1/4回転を目安にしてください。すなわち、前後に足を掛け終わった時にちょうど反対に向いている状態です。 もちろん、踊り慣れるまでは、これ以下の回転量でもかまいません。
女性は、後半にスパイラル・ターンを入れることが出来ますので、初心者には少し難しいフィガーかもしれませんが、頑張ってマスターしましょう。

ローリング・オフ・ジ・アーム

チャチャチャのローリング・オフ・ジ・アームは、以前解説した「サンバ」や「ジャイブ」のローリング・オフ・ジ・アームとは違い、ポピュラー・バリエーションになります。 そのためだと思いますが、サンバやジャイブほど踊られてはいないフィガーです。
それでは、男性の足型から説明しますが、その前に、シェークハンド・ホールド(男性右手で、女性の右手を持つホールド)で始めます。
男性の足型は、
1 左足前進
2 右足その場に
3 左足少し後退
4 右足その場に
5 左足、右足にクローズ
6 右足前進
7 左足前進
8 右足前進
9 左足、右足の後ろに交差
10 右足前進
・・・となります。
女性の足型は、
1 右足後退
2 左足その場に
3 右足前進
4 左足右足の前に交差
5 右足、後ろ少し横に
6 左足後退
7 右足後退、次いで強く右に1/2回転
8 左足斜めに後退
9 右足、左足の前に交差
10 左足後退
・・・となります。
先ず、男性は3〜5歩目で女性を左に回転させながら右腕に巻き込むようにリードしつつ、少し右に回転します。
次の6,7歩は、リードはそのままにして、1/2右回転し、最後の8〜10のシャッセで、少し右回転しながら女性を転がすように右腕から離れていくようにリードします。
女子は3〜5歩目のシャッセで左に1/4回転し、次の6,7歩は、7歩目の右足で1/2右回転、8歩目から最後の10歩目の間に右に1/8回転します。
なお、回転量は、最初は少なくし、踊りに慣れてきたら回転量を増やすようにして踊ってみてください。
踊り方のコツは、何んと言っても男性のリード次第です。男性がきちんとリードできれば、女性は何となく踊れてしまいます。
男性は上手にリードできるよう、何回も練習してください。
ジャイブでも、このチャチャチャでも上級者は、3〜5歩目と8〜10歩目で女性を1回転スピンさせて踊ることが出来ますので更にチャレンジしてみてください。

 

スプリット・キューバン・ブレイク

スプリット・キューバン・ブレイクは、ニューヨークの早いバージョンだと言えば、なんとなく想像できると思います。でも、ニューヨークとの違いも良く覚えてほしいと思います。
踊る上でのポイントはなんと言っても、その速さに身体がついていく事です。そのためには大きく二つの点に注意してほしいと思います。
ひとつは歩幅をニューヨークを踊る場合よりずっと小さく取ることです。あまり大きく取ると速さに追いつかなくなってしまいます。
もうひとつの注意点は、上体を使って身体の回転の速さを出すことです。もちろんこの時、フリー・ハンドを最大限利用すると早さについていけるだけではなく、スプリット・キューバン・ブレイクの味も出てきますので思い切り使ってみてください。
中途半端にフリー・ハンドを使うと速さに返って追いつかなくなりますので、思い切ることが大事になります。

  

クローズド・ヒップ・ツイスト

チャチャチャにおける「クローズド・ヒップ・ツイスト」は、キューバン・ルンバのように足型がハッキリとしていないのが現状です。要するに「アドバンスド・ヒップ・ツイスト」との明確な区別が無く紛らわしいのです。
そのような理由で、今回私が解説したことが皆さんの先生が説明する「クローズド・ヒップ・ツイスト」と違っているかもしれません。
先ず男性の1歩目になりますが、身体を少し右に回しながら左足前進です。キューバン・ルンバの時は、クローズド・ヒップ・ツイストは左足を横に出しましたが、チャチャチャでは早い動きのために横ではなく前進になったと言われていますが・・・。
ちなみに「アドバンスド・ヒップ・ツイスト」も同じく前進になります。こうなると、どちらがどちらか判らなくなってきますね。
2歩目は、右足に体重を戻します。そして、3〜5歩目は、右足の横で小さくシャッセをします。6歩目右足を後退し、7歩目に左足に体重を戻します。そして8〜10歩目左足の横で小さくシャッセをします。
女性は1歩目オープニング・アウトで右足後退し、2歩目左足に体重移動します。この時注意して欲しいことがあります。直ぐに回転しようとしてしまいがちですが、回転をしないで体重移動だけをするように心がけましょう。
次の3〜5歩目は、ヒップツイスト・シャッセをしてください。すなわち1/2左回転をして右足を出し、膝を緩めながら左足を右足に揃え、すばやく右回転をしながら右足を横少し前に出します。6歩目以降は、オープン・ヒップ・ツイストの後半、ファン・ポジションへ進むのと一緒です。
男性が注意することは、二人の空間を潰さないように注意しながら、女性の回転軸を意識して女性が回転しやすいようにサポートしてあげてください。

  

ナチュラル・トップ男性

ナチュラル・トップの足型は2種類有りますが、右足を左足の後ろに交差して右回転を繰り返す踊り方(ニーナ・ハント式)で説明します。
足型は、右足を左足の後ろにトウをターン・アウトして掛け、次に左足を横に開きます。これを3小節繰り返し、15歩目、右足を左足にクローズします。
先ず、回転軸は二人の中間となります。リバース・トップを踊るときのように男性が回転軸となってはいけません。回転軸はその通りですが、踊りのリードは男性が取り、スピード感のある大きな回転を目指しましょう。
回転の遠心力を感じて、それを利用し、しっかりホールドし、崩れないアームで踊ると良いです。リードのコツは、左腕は少し押していく感じを持ち、右腕は押さえている女性の背中を右回転させるように引いていく感覚です。
スクエアをキープしながら、スピードのあるナチュラル・トップを踊りましょう。

  

ナチュラル・トップ男性その2

前回も少し触れましたが、チャチャチャの「ナチュラル・トップ」は、踊りの足型が2種類有るだけでなく終わり方もいくつか有ります。それ故今日では、踊り方が混在している状況なのです。
極端なのが、前回紹介した「ニーナ式」の足型に「レアード式」の「Bフィニッシュ」を使う踊り方です。実は、多分今一番普通に使われているのが、この踊り方ではないかと思われます。
これは、前回紹介した足型で踊り、最後の3歩、すなわち13歩目から15歩目を次のように踊るものです。
13歩目 右足、左足をアクロスして前進
14歩目 左足、右足の後ろに交差
15歩目 右足、左足をアクロスして前進
・・・以上です。これは右に回転するチャチャチャ・ロックです。
如何でしょうか。皆さんが普通に踊っている足型ではないでしょうか。時代と共に踊り方が変化していくのは、普通であると思います。ですから、「ニーナ式」と「レアード式」が混在していたとしても構わないと思います。
ナチュラル・トップに入るときの組み方ですが、男性左腕と女性の右腕は横から見ると二等辺三角形になるようにしてください。そのために意識して組む手の高さを目の位置より下にはしないようにしましょう。
それから、滑らかに回転するために、右足を掛けたときも、左足を横に出したときも常に右回転を加えないといけません。カクカクと踊るのではなく、よりスムースな回転を心掛けましょう。

  

ナチュラル・トップ女性

女性の注意点を解説します。
先ず、ナチュラル・トップを踊るときの女性が注意すべき点は、キューバン・ルンバのナチュラル・トップで解説したのと同様に、男性の両足を底辺にした正三角形の頂点に右足を置くようにすることです。
そしてその時に上体を右に絞らないといけません。ネックを左に向いて踊る女性がいますが、この場合どうしても身体の絞りがおろそかになりスクエアにならず、ひしゃげたトップを踊るようになりますので、恥ずかしがらず正面を向いて踊りましょう。
目を見ることが出来ないようでしたら、男性のおでこでも見ていましょう。
さてもう一つ注意点を挙げます。
ナチュラル・トップで、ぐるぐると回っている間に段々と男性に近づいてきてしまう女性がいます。これは、左足が原因です。回転した時、左足を横に出さず知らず知らずに斜め前に出しているためです。
近寄ってしまう女性は、意識して左足を斜め前に出さないよう注意しましょう。
以上注意して、スピード感のあるナチュラル・トップを踊ってください。

  

ホッケー・ステック

 (※ キューバン・ルンバのホッケー・スティックを参照してください。)

  

ホッケー・ステックその2

前回は、キューバン・ルンバとチャチャチャ共通の注意点を解説しましたが、今回はチャチャチャに関係する部分を説明します。
先ず男性の3〜5歩目普通のシンプル・シャッセ(コンパクト・シャッセ)でも良いのですが、チャチャチャの場合キューバン・ルンバよりも女性はロックする2歩分男性に近づいてきますので、出来ればロンデ・シャッセを用いるようにしましょう。
ロンデ・シャッセは、
1 左足を右足の後ろに交叉
2 右足を小さく横に
3 左足を右足の横にクローズ
・・・となります。
次に後続のフィガーが、「ニューヨーク」や「キューバン・ブレーク」などの場合は、前回少し触れたオーバー・ターンをしてオープン・CPPにリードします。この時、本来は前回解説したように女性を直線ではなくホッケーのスティックの形のように左方向に進ませてから次のフィガーに続けるべきだと思います。
そして女性の7歩目回転後、足をスパイラルの状態からシャッセに入ります。
その他の基本的な踊り方の注意点は、前回の解説をご覧ください。

  

ニューヨーク

     

ルンバやチャチャチャでは、「ニューヨーク」と呼ぶことが一般的ですが別名は「チェック・フロム・オープン・CPP」及び「チェック・フロム・オープン・PP」と呼ばれ、ルンバと共にベーシック・フィガーです。
ルンバでのワンポイント・レッスンと重なりますが、1歩目の足先の方向(向き)に注意してください。前方に出した足は、相手の方向に1/8ターン・アウトしてチェックで出します。チェックとは、行って戻るという動きが重要ですから、体重を乗せ過ぎず、且つ両膝が接触しています。
また、後ろの足は、相手のいる方向とは反対の方向にターン・アウトさせます。胸を張って伸びやかにステップしましょう。
2歩目は後ろの足に体重を戻し、3〜5歩目でチャチャチャ・シャッセをして次のフィガーに続きます。このシャッセ3歩の真ん中は、半ばクローズとなりますので、ぴったりと足を着けることはありません。 また、シャッセの2歩目は両膝を圧縮して踊ることが大事です。

  

ハンド・トゥ・ハンド

     

このフィガーは、ルンバとチャチャチャで踊られる基本フィガーです。右手・左手のホールドでフォーラウェイに後退、続けて左手・右手のホールドで反対方向にフォーラウェイに後退するものです。
踊り方は、ルンバの項目を参照してください。チャチャチャの場合は、シャッセをしますがシャッセ直前にネックを相手の方に回して向かい合ってからシャッセするように踊ると良いです。 さらに、フォーラウェイに後退した足にはバックバランスにならないよう気を付けつつ、十分体重を乗せるようにしてください。

  

オープン・ヒップ・ツイストにおける男性のシャッセ

オープン・ヒップ・ツイストは、ルンバ同様オープン・フェーシング・ポジションで始めファン・ポジションで終わります。
熟練の男性がこのフィガーを踊る時、前半の3〜5歩を「スリップ・クローズ・シャッセ」、そして後半の8〜10歩は「ヒップ・ツイスト・シャッセ」を使って踊ります。初心者はシンプルなシャッセでも構いませんが、ある程度踊れるようになったら是非覚えてください。
それでは先ず「スリップ・クローズ・シャッセ」の足形を書きます。
1 4 左足のトゥをターン・アウトして後退
2 & 右足をスリップして少し後退
3 1 左足のトゥを右足の甲の当たりに閉じる
・・・・・となります。
3歩目の「甲の当たり」についてですが、教本では「instep」にクローズするとありますので、甲の当たりとしましたが、要は右足に揃えないで少し後ろの位置に閉じれば良いと思います。
次に後半の「ヒップ・ツイスト・シャッセ」の足形は、
1 4 右足で体をアクロスして前進
2 & 左足を右足に閉じる
3 1 右足を横少し前に
・・・・・となります。
注意点として、ヒップ・ツイスト・シャッセを踊る時、肩の回転は下半身の回転よりも少なく回転するようにします。
オープン・ヒップ・ツイストから踊り始める場合が多いですから、この二つのチャチャチャ・シャッセを上手に踊ることが出来れば、とても派手な動きに見えますので、目立つこと請け合いです。
ちなみに女性は、基本的な前進ロックと後退ロックですので、解説は略します。

  

アンダー・アーム・ターン

     

「アンダーアーム・ターン」は、男性の腕の下で女性が「スポット・ターン」を踊るものですが、チャチャチャ・シャッセを踊る以外の注意点は、キューバン・ルンバの「アンダー・アーム・ターン」と同様です。
男性は、「アンダーアーム・ターン・トゥ・ライト」を踊る場合、右足真後ろに後退するのではなく、左足の斜め後ろの方に後退するようにします。 これは、女性の正面に男性の身体を持っていく為で、アレマーナを踊る時のように真後ろに後退すると女性との一体感が損なわれます。
「アンダーアーム・ターン・トゥ・レフト」を踊る場合は、左足をチェックで右足の斜め前に出るように前進しますので、左足つま先をアウトに向けて出します。 特に「アンダーアーム・ターン・トゥ・レフト」から「ナチュラル・トップ」に続ける場合は、女子の右足を前進させる様にリードしなければなりません。 このリードが有れば女性は前進ロックをしてきますが、無いと横にチャチャチャ・シャッセをしてしまいますので男性は次に何を踊らせたいのかはっきりとしたリードを心掛けてください。
「アンダーアーム・ターン」には後続のフィガーが色々ありますので、男性にとって慣れるまで次のフィガーに続けるリードの仕方が難しいかも知れません。

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